やまもとの日記(2002.1~3)
3月15日(金)
今日はあったかいどころか暑いくらいの陽気であった。半袖のTシャツ一枚の人もいれば、厚手のコートにマフラーぐるぐるの人もいて、体感温度の度合いが人それぞれで、おもしろい。体感温度の個人差のようにファッションもトレンド一辺倒にならなければいいのに。気温のせいで、てんちょと七味さんは背中を地面にこすりつけたり、おさかなごっこしたりして仕事をまったくしなかった。
3月5日(火)
お店のMacが壊れた。冬の間、七味さんの『ざぶとん』として活躍していたのに。帳簿類のデータも吹っ飛んだ。『青色申告』どうしようとてんちょの顔はまさに青色深刻。
2月28日(木)
月末なのである。普段より2日少ない月なので、それなりに厳しい。家賃のため、春物仕入れのため、てんちょはひさびさに『ふたつあるから売ってもいいもの』を売った。...やっと生えてきた腎臓やキ**マ、...かわいそうに、身体は傾いているどころではなかった。(2001年2月19日の日記参照)...『次はいよいよタマシイを売るか...』...そこまでして古着屋を続けるか?売れないのに今度またワンピースを大量入荷するそうだ。どうなることか。
2月22(金)
石川はうそをついている時、言いにくい事を言う時、目がショボショボしている。相手の目を見ない。もぐらみたいな顔をする。『石川さん、このジャケットのボタンつけかえていただけますか?』と、てんちょが恐る恐る石川に頼んだ。石川は目をショボつかせ『えっ、はあ、いいですよ、あー、でも、...めんどくさいー』と言っていた。
今日はとても暖かく、もうマフラーもコートも要らないような陽気であった。洋品店にも春夏の商品が続々と入荷してくる。夜にはかわいいメンズシャツやTシャツがたくさん入った。今週はかわいいスカートやCA4LAの帽子とか、メンズのブーツカットパンツ、てんちょのリメイクジャケットやペイントパンツ、好評の7miパーカー、色抜きロンT、プリントTシャツなど充実した内容だ。すごい売れ行きの予感!
2月14日(木)
ちゃりテツやむすすくんのいう通り確かに日記をさぼりすぎた。これだけさぼると何をどう書けば良いのかわからなくなってくる。個人的な日記なんだし、もっと気軽に書けば良い事なんだけど、気軽に書けそうもない事ばかり思いついたり、キーボードに向かうと何故か急に指がしびれてきて、どうしても日記を書くことが出来なかったのだ。*...きょうはバレンタインということで、去年のプリンに続き石川がいちごムースを作ってきた。お客さんたちはみんな『まずい!』とか『甘過ぎる』と言って吐いたり捨てたりしていたのに、てんちょだけが『おいしいおいしい』とむしゃむしゃ食べていた。石川は感動して泣いていた。*七味さんは相変わらず寝てばかりいる。いつの間にかできていた額の傷もいつのまにか消えている。丸くなっている七味さんはハリーポッターに出てくる白いふくろうのようだ。*『泥棒日記』というブランドの営業の人でかっこいいお兄さんがかっこいい服を宣伝しに来た。手作りのリメイク風のアイテムが中心で、洋品店の雰囲気にとても良く合っている。できたら仕入れて欲しいと思う。
1月21日(月)
今日は春の嵐のような天気であった。激しい風雨のため、一時は閉店を考えるほどであったのだ。しかし、こんな天候でも、とっちは約束通り来てくれるし、夜はススム君一味が全員買い物をしてくれたし、やっぱり、開けててよかった!と思った。いつのまにか2002年も半月が過ぎ、暦は確実に春に近付いていく。春物の花柄ブラウスやワンピースなんか見ていると、なんだかハッピーになってきて、『もう我孫子はダメかもしれないとか、もう日本はあきらめよう』なんて考えるのはよそう!って気分になる。何故だろう?古着に優しく励まされるような、...そんな気持ち。今年はとにかく、慎重に、かつ大胆に、そして毎日日記を更新しよう。あれ、、今日から...。そうだ、石川の成人式の艶姿を見てやってください。